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Vol.43 Aya Okumura Amsterdam

今回のダンサーの宝箱はオランダ国立バレエ団(Het Nationale Ballet)で活躍する奥村彩さんです!



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ジョンクランコスクール同級生、同カンパニーのClemensと


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ラトマンスキー Piano Concerto#1


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カンパニー同期のEdoと


アムステルダムを拠点とするオランダ国立バレエ団には、メインカンパニーに66人が所属し、ジュニアカンパニーに18歳から21歳までのダンサー12人が所属しています。所属するダンサーの国籍はさまざまで、オランダを始め、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、中国、韓国、日本などがおり、日本人は全部で5人だそうです。


アムステルダムはとっても移動がとても便利です。

アムステルダム・スキポール空港から電車で15分で中央駅に着きます。

劇場は、中央駅からメトロもしくはとラムで10分ほどのところに位置します。

劇場アドレス 

Theatre entrance: Amstel 3, Amsterdam

Stage door: Waterlooplein 22, Amsterdam


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アムステルダム


オランダ国立バレエ団はどんなカンパニーですか?

作品は、クラシックから、ネオクラシック、コンテンポラリー等、とても幅が広いです。とてもリラックスした、割とみんな仲も良くアットホームな雰囲気のカンパニーだと思います。


一日のスケジュールを教えてください。

10:0011:15 クラス

11:1518:00 リハーサル

昼休みは、各自リハーサルの合間に45分与えられます。

舞台リハーサル、公演期間中は、

11:0012:15 クラス

13:0016:15 舞台リハーサル

20:15約23:00 舞台リハーサル/本番

です。


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バレエ団のガラパーティー



どのようにして今のお仕事の夢をつかみましたか?

私は背が小さいので、なかなかオーディションのインビテーションがもらえなかったのですが、運良くオランダ国立バレエでレッスンを受けさせてもらえる機会があり、その際に、ラバヤデールのコールドの短期契約を貰えたことがきっかけでした。契約が終わったあとも、行く先が無いから、オーディション周りをするまでクラスだけ受けさせてほしいと言ったら、運良くまたコッペリアの短期契約を貰えて、2つの短期契約を経て、ようやく長期契約が貰えました。


その成功の鍵はなんだったと思いますか?

とにかく、背が小さい分、どうやったら大きく見えるかを研究したり、人一倍大きく動くようにしたり、未だにいろいろ試行錯誤の連続です。

また、急に怪我人が出てしまった時の為に、いつでもどの場所でも出来るように心構えをしていたことも、カンパニーでの居場所を作ることにつながりました。

人との出会いや、運やタイミング、もともと運動神経が良かったのも大きかったと思います。



目にとまる存在だったのはもちろんでしょうが、自分の状況や意思をきちんと伝え、常に工夫やチャレンジをし、チャンスがめぐってきたときにそこにいる、

目にとまったのも必然なのかもしれませんね。

チャレンジ精神は間違いなく旺盛ですね。難しい事や、逆境をも面白いと思えるのは強みかもしれません。

とにかく、いつでもスタンバイ出来るよう、健康には最善の注意を払って、大きな怪我もしないように、毎日身体のケアは怠らないようにしています。多分、"便利な存在"になることが生き残る術だったのだと思います。

便利な存在!面白い表現!


数多くのオーディションを受けた末に今の成功を勝ち得た方が多いのですが、

あきらめなかった理由は何ですか? 

バレエ学校卒業前、受けることの出来た数少ないオーディションのインビテーションの中、一番最後のチャンスと思って受けたオーディションも最終で落ちてしまい、道端で、日本にいるお母さんに電話しながら大泣きしたのを今でも覚えています。でも、親にも、バレエ学校校長、教師に励まされ、どこかに自分を気に入ってくれる人がいると信じて、最後まで頑張りました。



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ヴァルナにて


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ウィリアムソン Crane



留学はされていましたか?

ドイツ、シュツットガルトのジョンクランコスクールに留学していました。


ジョンクランコなんですね!すばらしい。

ジョンクランコにいくことになった経緯を教えてください。

NBA全国バレエコンクールで、1年間のスカラーシップを頂き、留学させてもらえることが決まりました。当時はまだ、ジョンクランコスクールがどんな学校なのか、全く知らなくて、1年行って気に入らなかったら帰って来れば良いかという気持ちで、高校は休学して行きました。



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ジョンクランコスクール時代 宮川新大さんと


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ジョンクランコスクールの恩師と



夢をかなえる前(仕事で踊る前)と、夢をかなえた後(仕事として踊るようになった今)では、踊ることに対する気持ちや、感じ方、姿勢など、何か変わりましたか?

プロとして踊る前は、ただひたすら、踊れるだけ踊って、楽しく踊れるのが一番と思っていました。あと、先生の注意をいかにちゃんと聞き、それを実行にうつせるかに集中していたと思います。

プロになった今、踊りを楽しむ心や先生の注意を聞くことはもちろんですが、振付家が求めるものをいかに忠実に再現できるか、一緒に踊るパートナーと毎回相談しあって、どうやったらお互い気持ちよく踊れるかを追求することも問われます。私が一番プロとして幸せだと思う瞬間は、何回も公演がある分、同じ役を演じるのでも、その時々の気分や、お客様の反応を見て、自分流に音の取り方を変えてみたり、表情を変えてみたり、毎回毎回いろいろな発見をさせてもらえる事です。発表会や学校公演では、一回切りのその公演で、どれだけ上手く、失敗しないで踊れるかだけに気を取られてしまいがちですから。

あとは、やはり仕事として踊っている分、責任感は重大ですね。

あまりやりたくなかったり、良くないなと思う作品などでも、その時々、お客さんにその作品が素晴らしい作品だと信じてもらえるよう努力するのが私たちの務めだと思っています。




ダンサーとして思い出に残っている仕事は何ですか?

初めて踊ったフォーサイス作品のSecond Detailは新しい自分を見つけられたようで衝撃的でしたね。

また長年いつか踊りたいと思っていた、バランシンのTarantellaが踊れた事は、とても嬉しかったです。ラトマンスキーのPianoConcerto #1では、プレミアでプリシパルを務めさせて頂き、カーテンコール後に、ソリスト昇格が言い渡された事、また、同作品で、マリインスキーの舞台に立てた事は一生の宝物です。



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フォーサイス Second Detail


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ラトマンスキー Piano Concerto #1


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マリンスキー劇場での本番を終えて


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バランシン Tarantella



カーテンコール後に、ソリスト昇格が言い渡されるなんて、夢のような出来事ですね!!!

辛かった時期もあり、昇格はあともう一年くらい待たなきゃ駄目かなと思っていた矢先の出来事だったので、正直びっくりしすぎてしまって、監督からのアナウンスが始まった瞬間から嬉しくて大泣きしてしまいました。諦めなくて良かったと思った瞬間でした。


ダンス以外で得意なことはありますか?

料理。あとは歌うことも大好きです。

中学生くらいまで、ミュージカル俳優を目指していました。



仕事以外の時間は何をしていますか?

家でテレビを見たり、トウシューズを縫ったり。

新しいケーキのレシピを試してみたり、カフェ巡りをしたりしています。


大切にしている宝物は何ですか?

最高のアドバイザーであり、いつ何どきも支えてくれている両親、舞台に立ち続けることが危ぶまれた、一番精神的に辛かった時に見捨て無いで、側でずっと見守ってくれた彼氏です。


日本で踊ることと海外で踊ることの違いは何だと思いますか?

日本はやはり未だに、オペラでもバレエでも、劇場に足を運ぶことが敷居の高いイメージです。ちょっと映画を見にいこうか!くらいの感覚でお手頃な価格でちょっとバレエを見に行くことが出来るようになったら良いですね。また、日本のバレエ団と海外のバレエ団で大きく異なるのは、公演数です。短いダンサー生命、踊れる間に踊れるだけ舞台に立てるのは、ダンサーとしてとても幸せなことだと思います。舞台に回数立つことから、悟るもの、感じるものもあります。


皆さんにお知らせしたいことはありますか?

私と、ロシア国立バレエモスクワで活躍している友達の西島勇人で立ち上げたプロジェクト、Bright Stepの第4回公演が7月30日(月)19:00よりメルパルクホール東京で開催されます。

毎年、世界中で活躍する、素晴らしい若手バレエダンサーの方達に集まって頂き、ダンサーだけでなく、見に来てくださるお客様たちと共に、踊りというものを通して、夢に向かうエネルギーを分かち合えたらという思いでスタートしました。

今年も、パワーアップしたメンバーで、より楽しい公演になる事間違いないと思うので、是非より多くの方にお越しいただければ幸いです。


Facebookページ:https://www.facebook.com/bright.step.project/

チケット問い合わせ先:

カンフェティ・チケットセンター 【TEL】0120-240-540 (平日10:00〜18:00)

又は、Bright Step 【E-mail】bright.step.project.ticket@gmail.com



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今年度のブライトステップのポスター



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昨年度Bright Step公演メンバー



奥村さんの次の夢は何ですか?

夢というか、目標というか、とにかく心身共に健康に、踊り続けることですかね。


興味深いお話ありがとうございました!

次回のダンサーの宝箱のバトンを受け取ってくださる方をご紹介ください。

ロシア国立バレエモスクワの西島勇人(にしじまはやと)です。

共にBrightStepを立ち上げた、人としても、ダンサーとしても、とてもエネルギッシュな素敵な友達です。


久々のロシアです。

楽しみにしています!



次回のダンサーの宝箱はロシア国立バレエモスクワ西島勇人さんです!

お楽しみに!


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第4回インターナショナルバレエコンクールSPERAのご支援をお願いします!!

今年もがんばって運営をしています。

よいコンクールとなるよう全力を尽くします!!




by Dancerstakarabako | 2018-04-07 17:23