Vo.35 Koto Ishihara San Francisco

今回のダンサーの宝箱はサンフランシスコバレエ団でソリストとして活躍している石原古都さんです。



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ジモモ フランクフルト
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サンフランシスコバレエ団はアメリカでプロフェッショナルカンパニーとしては初の歴史あるカンパニーで、今年で83年になるそうです。
プリンシバル 20名、 ソリスト9名 、コールド41名、 研修生6名の合計76名で構成されています。ダンサーはフランス、ロシア、アルメニア、中国、キューバ、スペイン、ブラジルなど、世界各国から集まっています。
現在日本人は研修生も含め5名です。



サンフランシスコバレエ団とはどんなカンパニーでしょうか?023.gif

私達のシーズンは普通のカンパニーとは少し違っています。オペラハウスをオペラとバレエでシェアしているため、オペラが劇場を使っている時は私達は劇場を使う事ができません。よって、バレエのシーズンは12月から5月となります。
10月にインターナショナルツアーに行くのですが、それ以外の7月から11月までは12月から始まるパフォーマンスに向けてひたすらリハーサルするのみです。
12月はくるみ割り人形の公演を33公演します。
シーズン中のパフォーマンスは合計8プログラムで構成されていて、そのうち3プログラムは全幕物、残り5プログラムはバランシン、フォーサイス、マクレガー、私達のディレクターでもあるヘルギー・トマソンの作品など、クラッシックからコンテンポラリーまで様々です。
リハーサルをしてそのまま舞台でパフォーマンスをするわけではなくリハーサルした半年後にパフォーマンスをするわけですから、このカンパニーでは早く振りを覚えて動けるダンサーが多い気がします。


サンフランシスコバレエはそんな風に活動しているのですね。知りませんでした!005.gif
12月にくるみを33公演!005.gif
シーズンに入るとハードな日々が続きますね。



一日のスケジュールを教えてください。

パフォーマンスの時期でない時は、10時にクラスが始まり、リハーサルが11:30-2:30 お昼休憩を挟んで3:30:6:30が基本です。カンパニーはAGMAというユニオンに入っているので、1時間に一回5分休憩を挟まなければいけないという規則があります。
パフォーマンスの時期は、日によって違いますが、クラスは10:30か11時、その日にあるパフォーマンスのゲネをやったり、次のプログラムに向けてのリハーサルを3-4時間リハーサルしてから夜はリハーサルしたバレエではないプログラムのパフォーマンスをしたりと、1-5月は体調管理が大変です。



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どのようにして今のお仕事の夢をつかみましたか?

サンフランシスコに来る前、ジャパングランプリでスカラシップを頂き、フロリダのThe Harid Conservatory というスクールに留学していました。全寮制で一般高校にも通うワガノワメソッドのスクールです。

そのフロリダ留学中にサンフランシスコバレエスクールのサマーインテンシブのスカラシップを頂きました。サマーインテンシブの終わりにトレーニープログラムのオファーを頂き、そのまま1年トレーニー(研修生)としてサンフランシスコバレエスクールに通いました。
スチューデントショーケース(成果発表)の後にディレクターからコントラクトを頂きました。しかし残念な事に書類不足でビザを取得することができませんでした。もう一年トレーニープログラムに通い、その間に書類を揃えればいいとディレクターが言ってくれ、インターナショナルコンクールなどに出場し、書類を揃える事ができ、2年目にカンパニーに無事入団することができました。


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このショーのあとにコントラクトをもらったそうです!



今のソリストという立場に至った成功の鍵はなんだったと思いますか?023.gif

チャンスを与えてもらった時に冷静にそのチャンスをモノに出来た事だと思います。あとはディレクターが何を求めているかをよく読む事も成功の鍵。ある意味ゲームみたいなものです。


日本ではなく、海外で活躍したいという気持ちはありましたか?001.gif

海外で活躍したいという気持ちはバレエを始めた頃からありました。
背中を押してくれた日本のお教室の金澤志保先生、理解してくれた両親にはとても感謝しています。


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はじめてのくるみ割り人形のパ・ド・ドゥ




日本で踊ることと海外で踊ることの違いは何だと思いますか?

レパートリーのスケールの違いは大きいと思います。海外に居ると色々な振付家の作品を踊る事ができます。 あとは、お給料で金銭的に困ることはありません。



ダンサーとして思い出に残っている仕事は何ですか?

カンパニーに入って2年目にRAkUというバレエの主演をしたことです。RAkUは女性1名男性6名で構成されたユーリ・ポソコフがヤンヤン・タンに振り付けたストーリーバレエです。最初スケジュールに名前が書いてあった時はびっくりしました。3番目のキャストだったのでパフォーマンスをする事はないにしても、アンダースタディーに入れる事だけでも凄く光栄なことだと思いました。が、2番目のキャストのプリンシバルのダンサーが妊娠をし、私が代役でパフォーマンスをすることになりました。感情的な悲劇のストーリーバレエをやった事はなかったので不安な事も沢山でしたが、舞台では自分でもびっくりするくらい役になりきれ、心に響く言葉では表せない余韻にしばらくの間浸っていました。両親と祖母も日本から駆けつけてくれ、一番の思い出です。



ヤンヤン・タン RAkU


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石原古都さん RAKU


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石原古都さん RAKU





すばらしいチャンスに恵まれましたね!003.gif
変な言い方かもしれませんが、アジア人であったこともチャンスを引き込む大きな要素だったのではないでしょうか?バレエの世界ではなかなかアジア人だから得をしたなんてことは少ないと思うのですが、この場合、RAKUという作品からしても、アジア人であることも大きな条件の一つだと思います。




仕事以外の時間は何をしていますか?

マッサージ、整体、針などに行って身体のメインテナンスを心がけています。怪我をする前にメインテナンスをする事が大切だとです。 サンフランシスコは凄く住みやすい所で、市街へドライブ1-2時間でナパやソノマなどワインテイスティングに行くことができます。 オフの日はハイキングに行ったりワインテイスティングに行ったりビーチに行ったりして楽しく過ごしています。


大切にしている宝物はありますか?  

家族が皆んな元気でいてくれる事、いつも側で支えてくれる彼氏、友達です。
私の両親は全くバレエとは一切関わった事がないのに私を理解してくれ応援してくれ、凄く感謝しています。彼氏も全くバレエとは関係ない仕事なので、一日中バレエまみれの私を一般人のライフに引き戻してくれ、気持ち的に凄くリフレッシュできます。家族、彼氏、友達、大切な宝物です。



石原さんの次の夢は何ですか?

バレエ団のプリンシバルの人は、作品はもちろん、クラスを受けるにしても尊敬する人ばかりです。そんな人達と同じバレエ団で働けている事が凄くラッキーだと思います。その人達からアドバイスをもらったり、真似をしてみたり、習う事はいっぱいです。これからも一つ一つの舞台を大切にして、ダンサーとしてどんどん成長し続ける事が夢というか目標です。

身近に尊敬できる人達がいるというのはいいですね。
刺激にもなり、次への夢のステップアップができますね。
がんばってください!



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さて、次回のダンサーの宝箱のバトンを受け取ってくださる方を紹介してください。001.gif


ロイヤルバレエのアクリ瑠嘉君です。
瑠嘉君は日本のコンクールに小さい時から出て入賞をしていたので名前は知っていたのですが、出会ったのは2012年にツアーでロンドンに行った時です。最近ソリストにも昇格して存在感のある素敵なダンサーです。


ついにロイヤルバレエですね!016.gif
楽しみです!!



というわけで、次回のダンサーの宝箱はロイヤルバレエ団でソリストとして活躍中のアクリ瑠嘉さんです!


お楽しみに!!
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by Dancerstakarabako | 2016-04-22 17:18 | Comments(0)